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異常犯罪の増加と人の話を聞かない人の増加との関係

essence2008-06-03

まるで麻薬中毒のような異常犯罪が何年もかけて少しずつ増加しているような気がする。 統計情報をみたわけではないのでたしかではないが、鬱病患者が増加傾向にあることから、なんらかの社会不安が増加しているのは確かだろう。
 
社会実情データ図録:
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2150.html
 
60年〜70年の高度成長期には社会全体に目標があった。 戦後復興してきた親に育てられた世代がメインプレーヤーの時代。
90年代あたりから、環境問題や資源枯渇の問題や年金の問題が露呈してきて、いけいけの大量消費を前提とした経済発展にむなしさが伴うようになってきて、社会全体に閉塞感が大きくなり始めた。
 
鬱病の増加や異常犯罪の増加は、どうも、経済成長時代にメインプレーヤーだった人たちが親や、管理職になってきてからのような気がしてならない。
活気づいていてた時代に、そこでメインプレーヤーとして頑張ってきた人たちは競争にさらされ、特に団塊の世代は自分を主張する力を身につけてきた。 その力の源泉は、戦後復興期に戦争の悲しみを抱えたまま、戦後を生きてきた人たちに慈しみをもって育てられたことから来ているように思う。
 
彼らは十分な愛情を受けることで自己主張するパワーを得てきたが、人の親や管理職になってもその姿勢のままなので自分の子供や部下とすら戦って自己主張して、人の話を聞かずに一方的に話すような癖が残っているのではないだろうか。 その結果、次の世代は十分に話を聞いてもらえず、不安定になっていく構造があるような気がしてならない。
いろんな分野のいろんなところから、聞いてもらえないとか尊重されないという話がいやと言うほど聞かれる。 こんなに見事に不満が一貫しているのに、改善の動きが少ないことも珍しい。
 
現代において必要なのは、チームメンバーがチームの一員として各自が十分に聞いてもらえ、尊重される環境を作ることだと思う。そのために必要なのはチームビルディングの技術だと思う。