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勝ち負け

新人研修のトレーナー制のための研修内容をセミナー業者と一緒に検討しているときに、その目的や方向付けを考えていたら、随分前に部下と話したことを思い出した。

部下:
「どうしたら、esseceさんみたいになれるんですか。」

私:
「そーだねー、興味を持ち続けることかなぁ。」

部下:
「自分はおいついて、絶対追い抜いてみせます。」

私:
「僕もとまってるわけじゃないからねー。」

部下:
「そうですね。だけど、これからは自分のやり方とか世界を作って行きます。」

私:
「うん、がんばんな。応援するよ。」

それで、思ったことはこの部下は人との勝ち負けの価値観しかないんだなーということ。 悲しかったのは一緒によりよい仕事を達成しようという観点がないこと、あくまでも成果はなんであれ自分が1番になりたいだけらしい。
仕事をとおして社会や文化に貢献することを実感すること以上の喜びはないということを、何度も説いていただけに悲しみは大きかったのを思い出した。

発達心理学的に言うと、マズローの欲求の段階説から行くと「認められたい、自我の欲求」のレベルであって「自己実現の欲求」のレベルまではいっていない。 人がどのレベルにいるか自体にいい悪いはないが、思いが伝わらない悲しみは強かった。
自我に意識がある場合に社会貢献は聞こえにくいのかもしれない。