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フォースへの執着はみせかけの権力を駆逐する


自分の権力を証明したいためにフォースへの執着が起こっているように見える。 これは、一緒のプライドを維持したい欲求、支配したい欲求からの行動だ。
その結果、部下のパフォーマンスは得られずに逆説的に権力が小さくなっていってしまう。


権力は威張るための力ではなく、本来は世の中へどれだけ影響できるかの度合いだとすると、そこにはフォースではなくて、パワーが必要になってくるはずだ。
パワーを発揮するには、プライドを捨て、見た目の権力を捨てなければならない。 このことに対する抵抗が、その人の本来の達成力を奪ってしまう。


スクラムでは、チームに権限がありファシリテーターであるスクラムマスターは、権限がないぶん権威をすて信頼から行動しなければならなくなる。 見方によるとスクラムは明示的に、いままでは個人のノウハウの中に隠れていた効果的なリーダーシップの姿をあっけらかんと見せてくれているとも言えるだろう。 スクラムが組織文化に対して革命的なのはこの点だ。 つまり、組織の柔軟さを奪う意味のない権威に対して、面と向かってあっさりNOと言っているからだ。