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アジャイルはブランドではない。

名前付けするとそれだけで、特定の個人や団体が利益を得るためのブランド戦略と勘違いされる危険が伴う。


アジャイルは、顧客に継続的に価値を得てもらうたに人の尊重やチームの活性化や改善をとおして、重要機能からの早期リリース、オープンなコミュニケーション、変化を促進することでより高い価値の探求をおこなおうという、いってみれば、顧客価値を高めるということをコミットすれば必然的に得られる視点の集合にすぎない。


アジャイルを知らなくても、その点を意識してよい結果を作っているところはたくさんあるだろう。 それをこそアジャイルと呼びたい。


なぜなら、アジャイルは特定の手法を限定する言葉ではなく、存在するやりかたや考え方がアジャイル的かどうかという見方でしかない。 角谷氏のことばを借りればそれは「形容詞」であり「度合い」ということになる。


アジャイルという言葉を使うときの危険性は、一つの名前になったときにブランドと勘違いされ、それだけで拒否感が生まれてきやすいという点だ。 とくにいままでのやりかたで成功してきた人たちには自分を否定されているように感じることが考えられる。