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否定の否定は肯定ではない。


否定的な傾向や意見を否定する場面はよく見られるが、それは決して肯定的な行動ではないと思う。 否定的な傾向や意見を一旦、肯定して受け取ることで、初めてどうやって違いをつくるかというお互いのアクションが生まれ得る。
結論レベルでだけあるいは、自分の論理構造を主張し、感情でぶつけあっても結果は権力のあるほうからの強制になるだけで、根本的にはなんの違いも生まれない。


どんな否定的な意見も、その人の心理図から見て正しい。 そこを否定してしまったら、なぜ否定の意見になっているかの構造を情報として取り出す機会を失ってしまう。 その構造に即して、なぜそうなのかにアクセスできたときに、初めて具体的な対策を一緒に探求することが可能になる。
たとえ結論レベルでちがっていても、まだその構造がみえなくても相手の結論ではなく考え方を尊重するという姿勢が必要になる。 そのときに、結論に違いがあるまま、同時に相手の考え方を尊重できるスキルが必要になる。 

否定の否定から肯定は生まれない。 否定の肯定からしか肯定は生まれることができない。