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WBSの功罪

XPJUG懇親会ででた話題。
WBSは一種の恐怖政治に近い。


タスクが個人に割り振られ、数ヶ月さきまで日単位でガントチャートがひかれている状態は、よくある光景だがこのWBSはチームメンバーに心理的負担を増やし、不平等を促進し、チームワークをこわす装置として、とてもよく機能してしまっている。


タスクが早く終わりそうになったら、タスクのスケジュールのおわりまでのんびりしたり勉強とかしたりする。終わりそうになかったら徹夜したり休出したりする。 早く終わるとほめられて、遅れそうになると怒られる。 このこと自体がナンセンスに感じる。


早く終わるのは往々にして、タスクの見積がおおめにでているだけで、タスクのスケジュールがまにあわないのはみじかめなだけなのだ。 見積が実際とちがっているというだけで、人のまじめさや一生懸命さとは無関係なのだ。


また、タスクが個人にわりふられているために、タスクの責任が個人にかたよりすぎて、チームで解決することとして目の前に現れてこない。 他の人が自分のタスクの期限におわれていたら、意味のない設定した期限に遅れそうな人をサポートするには、心理的障壁がある。 チーワークを壊し、全体最適化より部分最適化を促進するエネルギーになってしまう圧力がかかる。


本来物事はチームの協力によって解決することで、結果としてのパフォーマンスを上げるべきなのだ。 スキルの高い人も低い人も、等しく自分のレベルで自分の特長を活かしてチームの成果に貢献できるはずなのだ。