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フォースとパワー

人は強制されると反発する傾向がある。
規則や規約や「べき」は選択の余地がないから、それに従った行動が結果としてあったとしても、それが意志をともなった行動であるかどうかはわからない上に、反発する傾向からきて、意志の伴わない行動になっていることが多い。
人の行動は指示できても、人の意志は指示することはできない。

だから、会社の規程だからといって「行かされる」研修の態度が積極的でない傾向があるのはそのためだ。


逆に、心情的にも、制度的にも、環境的にも、本人の自由意志が尊重されたうえで、選択されたものは、本当の意味で意志をともなった選択であることが可能になる。

フォースとパワーの違いがここにある。

まったく本人の選択の自由が(心情的にも、制度的にも、環境的にも)ちゃんと存在する状態を維持したまま、ある一つのことを勧めたり、推進することも可能だ。
つまり一種のお祭りだったり、意志やビジョンがつたわってそこから行動が広がっていくときに、もっともそのモチベーションが高く、効率が高くなるわけだ。


優秀な営業スキルをもった人は、営業でこのことを自動的にやっているように思う。


変化をともなって意志のレベルで作ってきたものごとを、制度化に移行するときにこの問題がおこる。 はじめのビジョンや意志は制度化によってそのパワーは失われ、フォースに墜ち、モチベーションがさがる。

このことがわかっていれば、意図的にビジョンと意志の伝搬をマネージし、組織全体のモチベーションを維持できるはずだ。


キーになるのは、意志の伝達だと思う。