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教育カンファレンス

essence2008-05-10

知人からの招待でトニーブザン来日ということで、行われた教育カンファレンスに行ってきました。
今の教育が人の創造性の育成について力がないという点はすごく同意。 ものの考え方をトレーニングする機会はほとんど与えられていないと言ってもいいくらいだと思う。
 
幼児期から大人のクリエイティビティーの推移に関する調査結果は幼児が95点で最も高く、年齢があがるにしたがって下がっていく。 大学生では25点、社会人にいたっては10点だそうだ。 
 
社会では創造性を表現すると、必要なものであるとうことはみんなわかっているはずなのに、歓迎されるどころか抵抗や攻撃にさらされてしまうことが多い。 結果余計に創造性を発揮したアイディアをださなくなる悪循環が蔓延してしまっている。
 
技術についてのノウハウはそのまま知識であるととらえられている場合が多いように思う。「考え方」のほうがもっと大事なのにかかわらずそのことが明示的にナレッジ化されている例は少ない。 知識は単なるデータでしかない、検索のスキルさえあればそれで十分、問題はどう考えるか、どうやって変化を作り続けるかだと思う。
とくにインターネットで仕事をするための情報が簡単にアクセスできる状況では、知識そのものよりも「どう考えるか」という創造性の方が問われることになるはずだ。
 
会社で「教育」ということばを使うことが多いが、私は教育という言葉がどうも好きになれない。 なぜなら「教育」と言ったとたんに主語は教える立場になっていて当事者からみると「教育される」という受け身の構造の言葉であるからである。 
 
どんな教育をおこなっても、最後に本人が自分の意志で学習しないかぎりそれは成立しない。 学習とは本来的にモチベーションをともなった自主性を必要としているが、「教育」といったとたんに、私には強制やマインドコントロール的な自主性不在のイメージとつながってしまうのだ。
  
そのほかきになったキーワード。
 

  • 現代の労働力はブレインパワーである。
  • まねすることが脳の学習機能の基本
  • 創造性は右脳の機能ではない。左右の連携によっておこる。
  • 学校は考え方をおしえない。

 
「教育カンファレンス」
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