匠塾
要求開発アライアンスでお世話になった、萩本氏が立ち上げた匠塾のオープンセミナーに行ってきました。
http://www.takumistyle.net/takumijuku/ps-004.html
だれがなにを言ったかはおいといて、すんごいくきらめいて心に響く事ががたくさんあった。
メモ:
- 平鍋さんのセッション
- 工学やPMBOKなどの形式知で解決できる再現可能な問題は50%にすぎない。残りの問題はコンテクストに強く依存する一期一会の一回性の問題。多くは人の問題。
- アジャイルを方法論ととらえると、採用しにくい面があって、そのためにすべてを採用しないのはあまりにももったいない。 アジャイルでなくても有用なエッセンスがたくさんあるのそれをとりだして使いたい。その一つがプロジェクトファシリテーション
- 見える化は、最新の正の情報がどの立場の人にも一目で見えるということ。
- タスクカンバンの効果の一つは、人の手でカードを移動するときになんとなく沸き起こる「よしやるぞ感」おわったら「よくやったぜ感」がモチベートを引き出す。
- 達成感を味方につけると同時にコスト削減、生産性アップを対でやる。
- 見える化することでの「これ」「あれ」で指さして議論できる。言葉以外の情報によるコミュニケーションのバンド幅がぐっと広くなる。
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- 組織に問題があるときにだれもそれに触れたがらない傾向がある。 腐った魚がテーブルに放置されて悪臭をはなっていながら、しらない振りをしている。
- フランクに問題について語り合って、何かを悪化するのではなく、自分たちに少しでもできる改善をする空気が重要。
- そして、自分たちで考えて、やってみることで解決する。
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- トップダウンの指示には力がない。「参加型意志決定」が重要。チームが自分たちで考えて選択した戦略がもっとも納得性たかくモチベーションがたかく効率が高い。
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- 方法論の適用はお仕着せでは機能しない。 自分たちで考えて改善していくスタイルを定着させることがうまくいく方法。
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- エンジニアとしてよりよい人生の時間を過ごすこと。気付きをえること。貢献していることを感じられること。 Joy of work
- 人との間のぐっと来る関係や感動はプロジェクトを超えてつながっていく。 よかった。うれしかった。
- どうしたら、組織が変われるか。
- 与えられた仕事、から、気づく仕事へ。
- 自ら気づき、行動することを、価値とする文化を創ろう。
人々に学び
人々と一緒に計画し
人々が持っているもので始め
人々が知っていることの上に築きなさい。
リーダーが真に優れていれば、
終わってみると
人々は口々にこういう
「自分たちの力でやり遂げた」と。
まさにファシリテーションの質だ!
- その他のことば
- 勘違い重要
- 自分はまだまだという思い込みは意外に多い。本当はみんなできるひとが多いんだよ。
- 神風精神
- 用語の統一ということも、データがおおくなりすぎると不可能になる。 管理できないものは別の方法が必要
- 情報の滝を垂れ流すのではなく、比喩でぱーんと短く説明できるひとは優秀。
- 気持ちや考え、思いを描く能力重要。 スティーブジョブスのように。
- 自分が考える「優秀」とはなにかを考えよう。 自分にしかできない得意をだれがなんといおうともっとのばそう。
- 思いついたら実行する。実行してしまう。
- 根底にあるものは情熱。
- 会社のエレベーターのボタンを押すときにどう感じるか。 わくわくするか、いやなかんじがするか。
- 現実にがんじがらめ。
- トレードオフを一瞬でいくつも提示できる優秀さ。
- やっててたのしいことで1日が送れる習慣
- やってみて考える。
- モチベーションは仲間の存在が大きい。 いっしょに、苦労をわかちあい労える環境が重要。
- SI業自体が縮小していく
- 勘違い重要
そして思ったこと。
プロジェクトや組織のなかで起こっていることは、ほとんどがモチベーションや関係性の問題。 本気で人を信頼し大切にしようとしなかったら、組織に卓越性がでてくることはできないということ。 信頼し尊重しながらそして目的を共有するような、自由で創造性の高いシープドック的なリーダーシップがもっとも責任感とパフォーマンスを作り出す。
トップダウンの権威からくる指示命令では人は動かない、本当の意味の自律的責任感も生まれない。 ましてや自分の権威に固執して見下していたら反発しか生まれることができない。
権威を捨てて、チームの意志を尊重したところで初めて目的の共有と創造性が発揮できる。ここに本当の尊敬からの重みが生まれ、尊敬と尊重の関係が自然に生まれる。 それこそが理想とするファシリテーション型の組織だと信じる。
感謝されなくてよいという覚悟をもった人が、もっとも感謝されるべき人なのだ。