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積極的な人材を増やすことが先決


積極的な人の行動を制限するような要素を、しっとするからと言って増やすことをしてしまう例をよく聞くが、逆効果だと思う。 本当は積極的な人間をもっとふやすことのほうが遙かに重要な課題のはずだ。
積極的な人のパワーを奪うようなことをやっている暇があったら、積極性のある人間をどうやったら増やせるかを考えたほうがいいはずだ。


そうしない理由は、部下が上役の管理下にあるということから外れるのではないかという恐怖が原因ではなかろうか。 
権威を維持したいという欲求が強い人は意外に多いように感じる。 権威の幻想にしがみつくよりも全体最適にコミットしている方が、よっぽど気持ちがいいし健全だと思う。 もし私が社長なら、権威意識の強い人は昇進させない。 なぜなら、全体のパフォーマンスに影響があるからだ。


積極的な人はただでさえ妬まれがちなのだ。 
結果、心理的消耗によってパワーが消えていったり、組織から独立したり、帰属意識が低下したり、平均化しつまらなくなってしまったりする危険がある。
育成どころか、消費されてしまっているのだ。


管理を強く細かくすればモチベーションは下がる、ゆるくすればモラルが下がる。
そのどちらでもない施策は、ベースとなるビジョンがあって、ボトムアップで戦略を組み立てる機会があり、組織がそれを歓迎する空気を醸成することだと思う。


対面や見栄よりも、人の積極性を育ててかつ、そんな人を増やすことを、第一義に考えることが有効な戦略だと信じる。