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ニワトリとブタは兼任できない。

有名なニワトリとブタの話。

ニワトリとブタがいた。ニワトリは「さあ、レストランでもやろうよ」と言った。ブタはよく考えてから「レストランの名前は何にしようか」と言った。ニワトリは考えた。「ハム−エッグさ。」ブタは言った。 「僕は止めておくよ。君は産むだけだけど、僕は切り刻まれるんだよ」

書籍「アジャイルソフトウェア開発スクラム」より

ブタは実際の作業を行うチームメンバー、ニワトリは経営者、管理職あるいはユーザーを意味する。

この話は、両者の責任領域をイメージ的によく表している。
このことを理解するために責任を持つということと、作業を行うということは別のことだという区別が明確になっていなければならない。


つまり、あるAという作業は、その達成と品質について責任を持って行うこともできるし、達成と品質について責任を持たずに行うこともできる。
このことを肯定的に言い換えると、別のBという作業に達成と品質について責任を持ちながら、Aの作業を行うことはでき、Aについて必要な貢献も行うことができるし、場合によっては達成し品質も満足することも可能だ。
ただし、同時にAについて責任はもつことはできない。


なぜならBにいついての必要なリソースを優先しなければならない事象が発生したらAを行うことができないからだ。


ニワトリに卵を産ませながら切り刻んでハムにすることはできないのだ。


プレイイングマネージャは存在し得るが、実作業は可能だしそのことでチームに貢献もできるだが、その部分に責任を持つことができない。
また、マネージングプレーヤーは、管理に関する補助てきな作業は行うことができそのことに貢献もできるが、管理に責任をもつことが出来ない。


ロールをまたぐマルチファンクションは、非常に非効率だ、マネージャのセンスをつかんでもらうための過渡的なものとして扱うべきで両方の責任を同時にもたせてはいけない。