積み上げないとできないものと勇気
勇気には2種類あると思った。 一つはその場一瞬の瞬発力のいる勇気で、愛の告白みたいなその瞬間で終わるもの。
もう一つは継続する勇気。
こちらは、一種の覚悟をともなった継続的な行動を指す。
始めるぞっていうのは瞬発力の勇気、始めたらそのあとは継続の勇気。
新しい物事を決めるときには、すごく勇気を必要とするが、もっとむずかしいのは長い間積み上げないとできないことを決断したときにそれを継続する勇気だ。
人に与えられている時間は限られている。 それこそ、積み上げないとできないことは、多くのことを同時に選択することはできない。「道」を選ぶ勇気が必要なのだ。
多くは全体をみとおして、今選択すべきものがみえていて合理的に選択しているわけではないだろう。 積み上げたことではなく、コントロールなく興味と流れのなかで中途半端に積み上がってしまったものがたくさんある。 それでもそれらの一つ一つは愛おしくどれも捨てがたい。
だから「道」のような世襲制に憧れるんだな。 迷う余地も他への選択の余地もなく、「選択」してきたものは何物にも代え難い力をもっているように思った。
意味に価値をもとめすぎると、意味に足下をすくわれる危険がともなう。 意味は「意味」でしかない。 意味のもとに行動しそして同時に意味の外にもいるような行動の軽さと、今ココをたのしむ姿勢を持ちながら、なんであろうと前進し続けるタフさが必要なのだ。