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十分じゃない

上司から部下へのコミュニケーションは相手が十分ではないという立場で行われることがおおい。 これは変化を生まないと思った。
 
「本来こうでなければならない、だから君はこういう態度やスキルが足りない」
言葉に出さなくても態度でそう言い続けていることになる。
これはメカニズムとして効果的でない(Workableではない)。
 
「本来こうであるほうがいい、君は君のやり方と姿勢で十分だが、こうしたほうがよりよい」
という態度と言葉で接するとめきめきと変化が生まれる。
指示をうけるからといってプログラマは「下」ではない、もっと尊敬され、大切にされる立場であるべきなのだ。
 
そしてその方がはるかに生産性が高い。これは、スポーツ心理学の研究から出てきた概念、理想的な心理状態:IPS(Ideal Performance State)の考え方とも符合する。 IPS のときにもっとも競技の成績がいいのは、開発プロジェクトでも一緒である。
 
コーチングの文化がこれだけ一般化しているにもかかわらず相変わらず「君は十分じゃない」という言外+言内でのコミュニケーションが多いのはとても悲しい。