考える人、考えない人 スウェーデン式
人は時として驚くほど、新しいアイディアを嫌がることがある。
昔おこなわれた魔女狩りも、じつは独創的な考えをもった女性に対する恐怖から起こったそうだ。
創造性はなによりも重要だと思う。 ただし考えることを辞めた人からは恐ろしいものに見えてしまうリスクを負わなければならない。 しかし強いアイディアは、人の恐怖からくる批判や中傷や非積極的な無視にも強いはず。 そう思いたい。
一つのアイディアに固執するのではなく答えは他にもあるはずということを考えるべきというのと、テストの点がいい教科書どうりのことしかできない爆撃機のパイロットの方が撃墜される率が高いということが面白かった。
組織にいると、人々が持っているこうじゃなければならないという固定的な観念と戦い続けなければならない。
トヨタでは新しいことをやる度に現場との摩擦を解決していったそうだ。 トップが創造性に価値を置いているが故にできるやり方なのだと思った。 ボトムアップでTPS(トヨタ生産方式)に相当するカイゼンの文化をすすめるにはトップダウンよりも険しい道をすすむことになる。 魔女狩りの火あぶりに耐える覚悟がいるのかもしれない。
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