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社会にとって企業はなんのためにあるのか

「社会にとって企業はなんのためにあるのか」は、新人たちに与えた1分スピーチのテーマ。 なかなか考察が深くならないのはちょっと残念ではある。
 
ところで、私はPodCastingの番組で「藤沢久美の社長トーク」を愛聴している。
 
今日聞いた一部上場の会社の社長さんの言葉に感動した。 株主への配当お金だけでなく、投資することによって社会への還元(貢献)に参加できるということのインセンティブを株主に還元しているという意味の主旨。
 
環境破壊がすすんでいる世の中で、自分(の会社)だけの利益を追求していたらとんでもないことになる。 利益を金銭として戻すのではなく、その会社の通常のオペレーションを通して、利益をつくりながら社会に貢献していくということはどんな規模の会社でも心がけしだいで可能だと思う。
 
そのことを実際にやって、しかも東証一部上場しているということがすばらしいと思った。
神戸の震災のときに会社の復興のためにお客様から多くの寄付をもらったという。 基金をつくってお客様から4億あつめて、神戸の復興に役立てたという。 そんな強固な信頼のあるロイヤリティのある顧客を持つ企業がいったいどれだけあるだろうか。
このことが株式市場で成り立つということにまだまだ希望があると感じた。
 
社員は現場の裁量で比較的大きなお金を動かして、どんどんビジネスを進められる権限が与えられているという。 理念が共有できているから間違ったことにはならないという。 理念にあわないことは社長でさえ決済できないという。 プロジェクト管理で言うところの、シェアドバリュー(社員とのビジョンの共有)がいかに大切であるかということをさらに思い知った。
 
ビジネスとして利益をだしながら、オペレーションをとおして社会へ還元し、しかもそのこと自体をインセンティブとしているビジネスモデルにはただただ感服した。
 
企業は、社会に貢献するためにあると思う。