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水門

近くの水門やポンプ場に異常に興味がある。
それらは、治水のために作られたものだが、たいがいは微妙に古くその風貌は景色のなかである種、SFによくでてくるような廃墟や、ゲームのMYSTにでているマシンのような、さびていたり古くなったセメントの表面など、郷愁さえ感じる質感とあいまって一種のスペクタクルを演じている。
そんな感じで、サイクリングで堰や古いポンプ場をみつけるとなんとなく嬉しくなってしまう。
そんなことに興味ある人がいるんだろうかと思って探してみたらいらっしゃった。(笑)
水門だけをとりつづけてて500以上の物件。 私の家の近くの水門もあった。

写真家の佐藤純一さんのページ
http://www.kohan-studio.com/fg/infoJ.html



下の写真は菅生調整池の溢流堤。

溢流堤はせき止めるためではなく、逆に他の堤防よりも低くする事で、そこから水を引き入れるためにある。 川が一定以上の水位になったときに調整池に水を引き入れるのである。 こうして利根川下流へ流れる水をためることで、下流への流れをおさえ洪水を防いでいるわけである。

溢流堤のそばにある大木水門、菅生調整池側

利根川

周囲7〜8Kmほどの広大な調整池の川側なので、人影はまったくない。

菅生調整池内に集落があるのだが、当然増水時には水没する。 酪農をやっているので牛たちも被害にあう。 近年住居は移動したようだが、そこに集落ができた歴史的経緯を見ると、なんというかいたたまれない気持ちになる。
現在は畜舎が水没しないように高台を作っている。河川地区内なので、建築物を作る事自体は違法なはずだがなんらかの特別処置がとられたのだろう。

建築中の高台



常陽新聞の集落に関する記事
http://joyo-net.com/kako/2003/honbun030618.htm