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オフショアの動き

風邪の咳と熱でもうろうとしながら、動向をあちこち。
インドとか中国のオフショア開発をとおして、技術の流出と日本語スキルの向上が起こっているそうで。
インドは技術があがったため多少単価は上がってるもよう。
国内大手のIT 企業では技術流出しないようにマンパワー部分だけをオフショア開発にするようにしているようです。

怖いのはインド、中国の技術スキルと生産性はどんどん上がりながら単価はそんなには上がらないこと。
国内のIT労働者の人口のボリュームゾーンである低スキルレベルを超えていてかつ単価が外国人の方がやすい状況ももうすぐ現実化していくだろう。
少子化にともなう国内の労働人口の減少に輪をかけて理系離れ、IT関連の労働人口がへることで一時的に日本国内のIT労働者の労働単価は上がるだろうが、その状況自体がスキルのある外国人労働者の拡大を助長することになるだろう。
労働を売るという、ビジネスモデル自体がなりたたなくなるだろう。 このモデルでの「仕入れ」は新卒者の雇用なわけだが、仕入れ自体が難しくなると同時に、一時的な単価がいい、あるいは仕事が多い状況を超えたら、今度は日本語ちゃんとわかってしかも技術力がちゃんとあって単価の安い外国人のIT技術者の人材派遣を中核に行う会社がでてくるだろうし、インターネットの広帯域化にともなって海を越えた開発体制も効率よくできてくるだろう。
こうなってくる以前に、派遣あるいは派遣と変わらないビジネスモデルしかない企業は付加価値戦略を進めないかぎり先行きは絶望的だろう。