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artists

来週のMt.Fujiヒルクライムに向けた3時間のロードトレーニングの帰りに寄った行きつけの店で、世界中とびまわてアートプロジェクトを行なっているアーティストと話をした。
今その店で氏の個展を開催している。 とても深い、存在感があってしかしうるさくなくて暖かい作品を作られる。素敵です。
話していて思った事はアーティストや純粋アートの存在価値は資本主義社会の単純な価値観とは直にはつながっていないということ。しかし、絶対的に資本主義的価値観でない視点は世の中に必要だということ。
「今度K2登るのー」とかサラッと言われる。(笑)
アーカスプロジェクト石川直樹さんのアートセミナーでも感じたことなんだけども、会社で語られる仕事内容や運営にかかわる問題意識の会話や日経新聞で書かれていることみたいなものは、すべて徹底的に資本主義的価値観のフィルターがかかっているように思った。
アートプロジェクトの資金はどこからでるんですかとの質問に、「このまえのは飛行機代は結局自腹でしたねー」とか「あちこちの国の国際基金に電話して交渉したんですよぉ」とか。
決して、社会的に充分なバックアップがあるわけではなくて、多くのプロジェクトでは採算がとれるわけでもなく、採算のためにやっているわけでもない。 だけどもそうであるからこそ自分も含んだ経済的社会、価値観にドップリつかっている人たちには広義の「アート」が必要なのだと痛感した。 なぜ必要なのかはうまく言えないんだけども、人として大切なものを個人のレベルで語るのではなく、社会的なレベルで実現化し存在させることの意義があると思うんです。
石川直樹さんの冒険などの活動なはすでに固定的なモノとしてのこる作品すらない。 活動自体が作品でありアートである。